伝統芸能・落語の「寄席」へ行こう──寄席デビューに必要なのはこれだけ!基本ルールや楽しみ方:3ページ目
寄席に行こう!〜入場料や基本ルールを紹介
実際に寄席に行ってみたいけど、ルールも分からなければどうやって行けばいいのか分からない…
とお困りの寄席初体験の方向けに、ここでは寄席の基本的なルールや入場料などをご紹介します。寄席は「大衆芸能を楽しむ場」です。肩の力を抜いて読んでくださいね。
寄席の入場料
「木戸銭(きどせん)」と呼ばれる寄席の入場料は、2000〜3500円が相場です。
一般的に寄席は「昼の部」と「夜の部」の二部構成となっており、昼夜で料金が異なる場合があるので、事前に確認してみるのがオススメです。学生割引や団体割引を設けている場合もあります。
予約は必要?
国立演芸場以外の寄席は、基本予約不要です。「テケツ」と呼ばれる寄席のチケット窓口にて木戸銭を支払うのみで入場できるため、気軽にお出かけできるのが嬉しいポイント。
全席自由席なので、お好きな席に座ったり、幕間で席を移動できます。(席を移動する際は、周りのお客さんのご迷惑とならないようくれぐれも配慮を欠かさずに!)
通常の公演なら基本すぐに入場できますが、特別公演や混雑が予想される時期は満席で入れないということもあるため、注意が必要です。
途中入退場は可能?
寄席は基本的に客席への出入りは自由です。昼夜ともに3〜4時間の公演となるため、都合に合わせて楽しむことができます。
その際の注意点として、
- 高座の切れ場(演芸と演芸の間)に移動すること
- 再入場不可な場合が多い
という2点を抑えておきましょう。
寄席内での飲食のマナーは?
寄席は飲食が可能です。お弁当や軽食を販売している寄席も多く、寄席によっては飲酒が可能な場合もあります。寄席付近の名物グルメを持ち込んで、名人芸とともに楽しめるのも寄席の醍醐味です。しかし、当然ですが寄席は演芸を楽しむ場。
お煎餅のような大きな音が鳴る飲食物や、香りの強いものは周りのお客さんや演者にご迷惑がかかる可能性があるため避けましょう。
寄席の場所と公演スケジュール
落語芸術協会と落語協会のHPでは、各寄席や落語会の公演スケジュールを事前に確認することができます。
お出かけの参考にぜひご活用ください。
おわりに
独特な雰囲気と歴史を感じることのできる寄席。年季の入った師匠から若手まで幅広い出演者の、まさに「競演」を楽しめる場です。
お目当てを観に行ったら未知の世界の扉が開く…なんてこともしばしば。名人が織りなす技芸の数々に身を委ね、ワクワクドキドキのひと時を過ごしてみてくださいね。
一歩寄席に踏み入れたら、あなたも虜になること間違いなしです!
