【豊臣兄弟!】に登場か?キャストは?豊臣秀長を支えるも非業の最期を遂げた武将・羽田正親の生涯
豊臣秀吉の弟として兄の天下獲りを支えた、豊臣秀長。2016年NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』では、秀長の生涯が描かれます。その献身的な奉公は、優秀な家臣団に支えがあって成し遂げられたものと言えます。
今回は秀長家臣団の中枢を担った三家老の一人・羽田正親(はねだ まさちか)を紹介。果たしてどんな人物で、どんな生涯をたどったのでしょうか。
※関連記事:
大河『豊臣兄弟!』主人公・豊臣秀長(仲野太賀)が「天下一の補佐役」と称されていた理由【前編】
来年1月4日(日)放送開始のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』は、2年ぶりに戦国時代をテーマにした作品です。しかも「豊臣兄弟」と言いながら、主人公は秀吉ではなく、弟の秀長というところがコアな歴史好…
【豊臣兄弟!】天下人を支えた“最強の母”!秀吉・秀長を女手一つで育てた母・仲(坂井真紀)の生涯
大河ドラマ第65作で描くのは、戦国時代のど真ん中!!強い絆で天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡──※大河ドラマ「豊臣兄弟!」公式サイトより。戦国時代のど真ん中にあって、そんな奇跡…
秀長を支え、城持ち大名に
羽田正親は生年不詳、近江国蒲生郡上羽田村(かみはねだむら。滋賀県東近江市)の出身と言われています。
通称は六蔵(ろくぞう)。出自や若い頃の動向は定かでないものの、天正11年(1583年)に起こった賤ヶ岳の合戦時点では、秀長の部将として桑山重晴(くわやま しげはる)・浅野長政(あさの ながまさ)らと共に賤ヶ岳砦の守備を担当しました。
……賤ヶ嶽ノ城ハ、桑山修理亮、羽田長門守、浅野弥兵衛三人ヲ籠メ置カレ……
※『余吾庄合戦覚書』より。
重要拠点を任されていることから推測するに、正親は秀吉が近江長浜を治めるようになった天正元年(1573年)ごろから秀長に仕え、信頼と実績を重ねていたのでしょう。
天正13年(1585年)に秀長が紀伊国(和歌山県)を与えられると、正親は普請奉行の一人として藤堂高虎(とうどう たかとら)や横浜一庵(よこはま いちあん)らと共に和歌山城の築城を担当します。
同年に秀長が大和国(奈良県)を加増され、大和郡山城へ入ると、正親は大和国添下郡の小泉城(大和郡山市)と4万8千石の所領を与えられたのでした。
加えて正親は従五位下・長門守に叙され、天正16年(1588年)には宇陀松山城(宇陀市)へ移ります。


