『べらぼう』胸熱な「そうきたか!」源内生存説で笑顔が戻った蔦重夫婦に対し、闇堕ちの歌麿…【前編】:4ページ目
しょげたような西村屋万次郎が不憫だった
鶴屋は、歌麿が破った絵を持ち帰り蔦重に渡し「仲直りの橋渡しになるかと思った」といいます。「けど、あいつ、吉原で紙花撒いてくれたんですね」と、蔦重。
そこはちゃんとわかっている“兄”でした。穏やかな表情で、破られた絵を胸元にしまったのも印象に残りました。
今回、荒んだ歌麿の豪遊お座敷場面で一番可哀想だったのは西村屋万次郎(中村莟玉)でした。純粋に歌麿と仕事ができると喜び、キラキラした瞳でアイデアを出していたのに。
歌麿の「一番紙花まいたやるから仕事引き受けるぞ〜」の盛り上げに「うちには描いてくださるんですよね」と念を押したのに確約してもらえず。蔦重より万次郎の提案が面白いと引き合いに出したのですから、クリエーターとして本屋との約束は守らないと。
蔦重を見切ったことで自分のほうがダメージを受けてしまった歌麿。昔のように「自分を売って」荒んでいく彼はこれからどうなってしまうのでしょうか。
そんなある日、耕書堂の店内に風呂敷に包まれた箱が置き忘れられます。その中身が、あの源内作の『死を呼ぶ手袋』の原稿であったことから、蔦重は「源内先生は生きているに違いない」と確信します。
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『べらぼう』胸熱すぎる展開!七つ星の龍アベンジャーズ爆誕…そして謎の写楽が明らかに?【後編】
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