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『べらぼう』闇堕ち寸前の蔦重を救った鶴屋と北尾重政──急転直下する森下脚本の今後の行方は?【後編】

『べらぼう』闇堕ち寸前の蔦重を救った鶴屋と北尾重政──急転直下する森下脚本の今後の行方は?【後編】:4ページ目

あっという間に儚く消えた幸せな二人の時間

蔦重とは逆に、突然の不幸が襲いかかった歌麿(染谷将太)。最愛の妻きよ(藤間爽子)がそう毒(梅毒)に侵されていたのでした。

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そう毒は、当時は治療法もなく、潜伏期は一時的に治ったかのようにみえるが、突然復活して進行していくやっかいな病です。歌麿と出会った頃は、潜伏期だったのかもしれません。足元にできた疱瘡はあっという間にきよの全身に広がり、意識も朦朧としていきます。

亡くなったきよの遺体の横で、「まだ生きている」ときよの絵を描き続ける歌麿。蔦重は「もう死んでいる、このまま放置しては成仏できない」と歌麿に絵をやめさせてようとします。

現実を受け止め切れずに暴れる歌麿に何度も何度も殴られる蔦重ですが、そのまま彼を抱きしめて離さしません。歌麿の悲しみや切望、喪失感をまるごと受け止められるのはやはり蔦重しかいないようです。

前回、あまりにも幸せそうだった二人だっただけに、この急転直下の不幸な展開には唖然としてしまいました。幸せから地獄へ、急転直下する森下脚本。

今後、歌麿は立ち直れるのか。蔦重やそれを取り巻くビジネス環境がどう変化するのか。ドラマも 残り3ヶ月ほど。もう少し、ゆっくりと進めてほしいと願いつつ、この先を見守りたいと思います。

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