朝ドラ「ばけばけ」実は“八雲”の名付け人!松野勘右衛門(小日向文世)のモデル・稲垣万右衛門の激動の生涯
朝ドラ「ばけばけ」には、数多くの魅力的なキャラクターが登場します。
ヒロイン・松野トキの祖父・松野勘右衛門もその一人です。勘右衛門のモデルは、小泉セツの養祖父・稲垣万右衛門という実在した人物でした。
幕末、万右衛門は松江藩の上級武士として活躍。藩のために命懸けとなることもしばしばだったようです。前半生を江戸時代に生きた万右衛門は、明治維新後にも武士としての生き方を追い続けます。
稲垣万右衛門の生涯を見ていきましょう。
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国防と若殿の護衛を任されたエリート
文政元(1818)年、稲垣万右衛門は松江藩士の子として生を受けました。
のちに「六代目万右衛門」と称していることから、父や祖父も万右衛門を称していたことようです。
家柄は松江藩の並士という上級武士で、禄は100石を得ていました。松江の内中原町に171坪の土地を得て、広い屋敷も持っていたようです。
上級武士でありながら、万右衛門は特に松江藩の中で武芸の腕を見込まれていました。
幕末には、万右衛門は若殿(藩主の嫡男)付の「御子様御番方」を拝命。護衛として信任を得ていました。
この事実は、老齢ながら剣術に精励するドラマ「ばけばけ」の勘右衛門も受け継いでいますね。
万右衛門はさらに隠岐警備や大坂守衛、二条城・京都御所の警護を歴任。それぞれ藩として重要な任務でした。
松江藩領の隠岐国は、諸外国に対する海防任務と考えられ、国内要所の警備は討幕派や治安悪化への備えと思われます。



