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朝ドラ「ばけばけ」実際に貧民となりその後は…雨清水タエ(北川景子)のモデル・小泉チエの生涯

朝ドラ「ばけばけ」実際に貧民となりその後は…雨清水タエ(北川景子)のモデル・小泉チエの生涯

朝ドラ「ばけばけ」には、実在の人物をモデルにしたキャラクターが数多く登場します。

雨清水タエもその一人。彼女のモデルは、小泉セツの実母・小泉チエです。彼女にも波乱の生涯がありました。

チエは松江藩の名家に生まれ、小泉湊に嫁いで子宝に恵まれます。しかし幸せな時間はそれほど続きませんでした。

本記事ではチエの生涯を辿りながら、彼女の周囲の人々や出来事に触れていきます。チエは何を感じ、どう生きたのでしょうか?

小泉チエの生涯を見ていきましょう。

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松江藩の家老一族の娘として生まれる

天保9(1838)年、チエは松江藩の重臣である塩見増右衛門の長女として生を受けました。

塩見家は1400石を領有する藩内屈指の名家。家中でも三職(家老・中老・番頭)のうち、家老と中老を務める人材を輩出していました。

父・増右衛門も松江藩家老を拝命。藩主・松平斉貴を諌めるために、陰腹を切ったほどの人物でした。

例え高禄の家老といえども、命を懸けて武士道を貫く。その生き方は、チエとその子供にもつながったと思われます。

嘉永3(1850)年ごろ、チエは結婚。しかし婚礼の夜に夫が不銀密通をしていた侍女と心中して果ててしまいました。

翌嘉永4(1851)年ごろ、チエは2度目の夫となる小泉弥右衛門湊と結婚。小泉家は藩の番頭を務める家柄でした。湊との間には11人の子供を授かります。

慶応4(1868)年2月には、次女・セツを出産。のちに小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻となる小泉セツでした。

セツはわずか生後七日で松江藩士である稲垣金十郎・トミ夫妻の養女となります。これは親戚関係にある両家が事前に決めたことでした。

チエにとって、激動の前半生であったことがわかりますね。

2ページ目 没落の日ー湊の病没と家計の逼迫

 

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