【べらぼう】奇抜すぎて絶版処分!山東京伝の浦島太郎スピンオフ作品『箱入娘面屋人魚』の内容とは?:2ページ目
人面魚の遊女デビュー!?
さて、魚子を妻にしたはいいものの、エサ代もとい食費がバカになりません。
はじめ平次は金魚のエサでもあげようとしますが、鯉は食通なので喉を通らないのです。
魚子は天からお金が降ってくる呪(まじな)いを試しますが、手がなく胸ビレでは上手くいきません。
そこへ忘八(女郎屋)の伝三(でんざ/でんぞう)が現れ、魚子に金を払って遊女となる契約を結ばせます。
平次の不在中、口に筆を加えて書き置きを残して去っていきました。
伝三は魚子に魚人(うおんど)と源氏名をつけて着飾らせますが、客をとらせてもみんな生臭さに耐えかねて逃げ出します。
アテの外れた伝三は魚子を平次の元へ帰しますが、着物だ何だと初期投資がムダになったと平次に愚痴りました。
知るかそんなもん。魚子を半ば騙して連れ去っておいて、ご挨拶もあったものです。
「人魚舐め屋」を開業!?
無事に再会できた平次と魚子ですが、相変わらず家計は苦しいまま……そこへ近所の学者先生がアドバイスをくれました。
「人魚の身体を舐めると若返るから、舐めさせてお金をとったらよいのでは?」
人魚の肉を食うと不老不死になれると言いますが、流石に妻の身体を切り売りする訳には行きません。
舐めるんだったら減るもんじゃなし……いやいや、それは夫としてどうなんでしょうか。
しかし平次は「人魚舐め屋」を開業。果たして二人は大金持ちになりました。
これを羨んだお隣の奥さんが鯉のぼりを穿いてニセ人魚になってみたり、多くの男たちが魚子を口説いたり……なんてこともあったようです。

