時代劇の“峰打ち”や“白刃取り”は実戦で使えるのか?日本刀の構造から必殺技をリアル検証
時代劇は廃れるかと思いきや何度もブームがきますよね。るろうに剣心や鬼滅の刃など、「刀剣」を使う漫画は時代を経ても何度も流行りますし、ゲームなどで刀そのものを愛でる刀剣女子も増えました。
さて時代劇やアニメでよくみる凄い技といえば、「真剣白刃取り」や「峰うち」。「安心せい、峰打ちじゃ」なんてセリフ、よく聞きますよね。
関連記事:
西洋で重宝された「盾」を日本の武士やサムライが使わなかったとされる納得の理由
現代までに世界各国で内紛や戦争が勃発。ときには世界を巻き込んだ大戦へと発展するケースもありました。そういった内紛や戦争では、己の足のみで戦場を駆け抜ける「歩兵」が先陣を担当して敵陣に直行するた…
日本刀、実戦では最大で何人まで続けて斬れたのか?”日本刀のリアル”を解説
真剣のリアルいまの時代、刀剣を所有するには許可を取る必要があり、真剣をじっくり見たことがあるという人は少ないでしょう。「真剣のリアル」は、いろいろと忘れられつつあります。今回は、一本の真剣…
「峰打ち」って本当に気絶するだけ?
暴れん坊将軍など、無用な殺生をせずに相手を倒すのは、いかにも正義のヒーロー然としていますが、果たして峰打ちって本当に安全なのでしょうか。
(気絶している時点で安全じゃないというのはさておき)
答えは否! 日本刀は重さ1kgにもなります。現在の木製バットが900g。それを相手の首ねっこや背中に振り下ろしたら、首は下手したら折れてしまい、相手は死んでしまうでしょう。
また、刀自体にもダメージがあります。日本刀の峰の部分は、刃の部分より柔らかいのです。なので峰側で思いきりぶつけたら、刃は折れてしまうことも。
相手を気絶する程度に刀を振り下ろすというのは、かなり難しく、峰打ちはフィクションでしか存在しないスゴ技ですね。
「真剣白刃取り」は本当にできる?
最近はあまり表現されなくなったものの、一時は時代劇のスゴ技といえば真剣白刃取りでした。
小手などで刀を取りこぼした主人公に、刀を振りかぶる敵。刀を拾うのが間に合わず、両手で挟み込んで相手の太刀をはっしと受ける!
そんな緊迫した場面が繰り広げられ、「おぉっ」となったものでした。
しかーし、本当に振りかぶる太刀を、両手で挟んで止めることができるのか?
2ページ目 本当に速くて重たい刀を止める事はできるのか?
ページ: 1 2


