古代人もやっぱりウナギ好き!古代の日本人は何をどう食べていた?木簡や古文書から読み解く当時の食文化【前編】:3ページ目
禁じられた食べ方
また、冷蔵技術が未発達だった奈良時代に魚をどう食べたかは、意外なところからもうかがえます。
天平9年(737年)に疫病が猛威を振るった際、諸国に通知された官符には、食事に関する指示がありました。
それによると、生魚は食べてはならず「煎炙」することとし、火を通すよう求める。干したアワビやカツオは食べてよい。サバやアジは干物も食べてはならない。アユは火を通しても食べてはならない――。
このように「食べるな」と指示が出るということは、見方を変えれば、生も含めてそういう食べ方がなされていたということでもあります。
【後編】では、このように想像以上に多彩で豊かだった当時の食事メニューについて、意外な問題点があったことを説明します。
【後編】の記事はこちら↓
なんと古代人も糖尿病に!?古代の日本人は何をどう食べていた?木簡や古文書から読み解く当時の食文化【後編】
数々の再現実験【前編】では、古代人が口にしていた食材に関する研究を紹介しました。※【前編】の記事↓[insert_post id=244623]【後編】では、意外と多彩で豊かだった…
参考資料:
中央公論新社『歴史と人物20-再発見!日本史最新研究が明かす「意外な真実」』宝島社(2024/10/7)
画像:photoAC,Wikipedia

