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大河『べらぼう』二度目の「おさらばえ」…瀬川(小芝風花)と鳥山検校(市原隼人)惚れた相手のため身を引く二人の愛【前編】

大河『べらぼう』二度目の「おさらばえ」…瀬川(小芝風花)と鳥山検校(市原隼人)惚れた相手のため身を引く二人の愛【前編】:5ページ目

「本屋ってなぁ随分と人にツキを与えられる商いだ」

13話で蔦重に対して言った平賀源内(安田顕)の言葉が蘇ります。

「本ってなあ、人を笑わせたり泣かせたりできるじゃねえか。そんな本に出会えたら人は思うさ。『ああ、今日はツイてた』って。本屋ってなぁ随分と人にツキを与えられる商いだと、俺は思うけどね」

「確かに。本が運んでくる幸せにゃ、俺も覚えがあります」と答えた源内。

幼い頃、瀬川と一緒に、遊女の朝顔姉さん(愛希れいか)が教えてくれた読書の楽しみや喜び。

読書によって幸せや喜びを感じ、辛いことを忘れさせてくれ「ああ、今日はツイてた」と感じたことのある自分たちが、いい本を執筆して出版し販売し、いろいろな人々に「夢」を届ける。

まさに、念願かなって寄り添うことができた瀬川と蔦重が二人三脚で行うにはぴったりの仕事です。

けれども、まさにその手で掴みめそうだった「夢」は、儚くも消えていってしまったのでした。

瀬川の「夢」を叶えるために自ら身を引く検校、蔦重の「夢」を叶えるために自ら身を引く瀬川。

「光」を与えてくれた大切な相手の「夢」ために、自分は影となって生きていく、そんな覚悟を決めた運命を、選んでいくのでした。

【後編】の記事はこちらから↓

大河『べらぼう』切なすぎる…瀬川(小芝風花)と鳥山検校(市原隼人)惚れた相手のため身を引く二人の愛【後編】

本気で自分の気持ちをぶつけた瀬川(小芝風花)と、やっと心が通う予感がした鳥山検校(市原隼人)。夫婦の距離も縮まるのではと思った矢先、検校は捕縛されてしまいます。瀬川は妓楼・松葉屋の寮に預かりの…
 

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