
【大河べらぼう】日光社参の盛り上がり、エレキテル登場、役者は四民の外?ほか…3月16日放送の解説&振り返り:3ページ目
源内先生と言えばエレキテル
平賀源内(安田顕)を訪ねてみれば、どうやら先生はエレキテルの復元修理に熱中しているご様子。こうなるともう、人の話など耳に入りません。
平賀源内を象徴するこのエレキテル、元はオランダから輸入された医療器具でした。
大河『べらぼう』平賀源内と言えば発明品「エレキテル」…で、エレキテルって何?その仕組みや由来を紹介
江戸時代を代表する発明家と言えば、多くの方が平賀源内(ひらが げんない)を思い浮かべるのではないでしょうか。そして平賀源内の発明品と言えば、エレキテルを思い浮かべることと思われます。エ…
原理は摩擦で発生した静電気をガラス瓶に蓄え、電極から放つというもの。それを人体にパチッと通電させると身体の悪いところが治る……ちょっとホンマかいなですよね。
後はよく知られる通り、見事にエレキテルを完成させるのですが、ありきたりな描き方はしないでしょう。
ドラマチックな展開を、これから楽しみにしています。
役者は四民の外?
四民とは、いわゆる士農工商。最近ではそんな概念はなかったとか何とかとも言いますが、現に武士も農民も職人も商人もいました。
役者はこれら四民の外、もともと芸能分野の人々は賤民とされていたようです。
たしかに大黒屋の女将が言う通り、元は同じ人間同士が身分をつけたり差別したり、お忙しいことこの上ありません。
忘八や遊女ほか吉原者もまた、こうした差別の対象でした。
確かに、みんながみんな華やかな暮らしに憧れて芸能人を目指したら、社会が成り立ちません。
米や野菜を育てたりモノを作ったり直したりしてくれる人たちがいるからこそ、豊かで平和な暮らしに近づいていけるのです。
もちろん差別はいけませんが、やはり地道に汗水流して働く人々がまっとうに評価される社会が理想と言えるでしょう。
すると武士は……いやいや、平和を守るためには武力や権力だって必要なのです。
源内先生に言わせれば「屁みたいなもんだ」とボロッカスでしたが……。