
【大河べらぼう】日光社参の盛り上がり、エレキテル登場、役者は四民の外?ほか…3月16日放送の解説&振り返り:2ページ目
日光社参の盛り上がり
第8代将軍・徳川吉宗公以来、およそ半世紀ぶりとなる日光社参。徳川将軍家の威光を天下に示す一大イベントとなりました。
日光東照宮に祀られる東照大権現・徳川家康の命日である4月17日に合わせて、江戸から日光までを往復します。
その行列は錚々たるもので、劇中でも解説された通り、先頭が門を出てから最後尾の者が門をくぐるまで約12時間もかかりました。
日光社参は第2代将軍・徳川秀忠の時代に始まり、江戸時代を通して19回行われています。
第2代・徳川秀忠(4回)
第3代・徳川家光(9回+1回)
第4代・徳川家綱(2回)
第8代・徳川吉宗(1回)
第10代・徳川家治(1回) ※今回
第12代・徳川家慶(1回)
家光の+1回というのは、喪中のため遥拝(ようはい。遠方から拝むこと)に代えたのでした。
それでいいなら、他の将軍たちも日光社参を頻繁に出来たろうに……とも思いますが、やはりそれではよくないのでしょうね。
今回の日光社参では『日光御社参供奉御役附(にっこうごしゃさんぐぶおやくづけ)』という見物ガイドブックが出版されています。
これを見れば行列のどこに誰がいるのか分かるというすぐれもの。もしかして、これは『吉原細見』などが参考になっているのでしょうか。
日光社参をあえて見世物として、『日光御社参供奉御役附』の売上を費用に充てるという発想は面白いですね。