借金を帳消しにする漢気も!お金大好き戦国武将・岡左内の守銭奴なエピソードを紹介:3ページ目
借金を全て帳消しにする漢気を見せた!
左内は貯めたお金を自分のためではなく、他者にも惜しみなく使うことができました。
それは、上杉景勝のもとで徳川家康による会津征伐(慶長5年(1600))が勃発した際、景勝に現在の10億円に相当する1万貫を献上したことが物語っています。
景勝だけではなく、上杉家の武将たちにもお金を貸す懐の広さも左内は持ち合わせていました。
その後、上杉家が減封した際に「たくわえ」があったので牢人となります。しかし、その「たくわえ」が左内への借金ではないかと戦々恐々している上杉家の武将たちを見た直江兼続は、左内へ借金について聞きました。
そのことを聞かれた左内は、驚くことに借用書を全て焚き火の中へ投げ入れてしまいます。そして、牢人となったことで上杉家を不安にさせてしまったことを恥じて蒲生家に仕官しました。
この行動を見た兼続は「本当に必要な人物は彼なのに、惜しいことをした」と後悔したと言います。
また、蒲生家に仕官した際にもお金を貸しており、晩年には全ての借用書を処分した上で亡くなったと言われています。