借金を帳消しにする漢気も!お金大好き戦国武将・岡左内の守銭奴なエピソードを紹介:2ページ目
お金は貯めても執着は持たず!?
ここからは左内に関するエピソードをご紹介します。
左内は貯蓄癖があると同時に、貯めたお金を部屋一面に広げ、その上に乗ってお金を見て楽しむという変わった趣味を持っていました。
このような趣味もあり、何かあった際にも自分のお金を第一に考えるだろうと笑い者にされていました。
そして、いつものように左内が楽しんでいる時に左内の所の武士が喧嘩している報告を受けます。それを聞いてすぐさま準備し、一泊二日かけて喧嘩を仲裁しました。
その際、部屋一面に広げてあったお金はそのままの状態で来ており、一同は驚いていました。
しかし、肝心の左内は全く気にしていない顔で「あのお金は戦いのために準備したもので、お金に目がくらんで貯めていたのではない」と言い放ちます。
この左内の発言を受け、笑い者にしていた者たちは深く感心しました。
そして、天正18年(1590)に起こった小田原の役の際に左内は貯めたお金を使って良質な馬と武具を身に着けて出陣。左内の立派な見た目に称賛した蒲生氏郷は、300石加増したと言います。