戦国武将・織田信長が舞った「人間五十年…」はそもそも何の曲?その作品名と元ネタはこれだ!:2ページ目
2ページ目: 1 2
織田信長の意外な一面?
歌の内容は、「人の一生は五十年だというが、下天に比べたら、ほんの一瞬にすぎない」という意味です。
少し解説すると、「下天」とは仏教用語で、四天王とその一族が住むところを指します。
下天では、一昼夜が人間界の五十年にあたるとされているのです。
この、あまりにも短い一生をいかに生きるか、無駄な時間などないと、信長は自分に言い聞かせるためにこの舞を愛したのかも知れません。
織田信長ほどの破天荒な人物が、人の世の儚さについて歌っているこの曲を愛したというのは、考えてみればちょっと意外でもあります。
しかし、信長のこうした意外な一面が、彼の人物像をより魅力的なものにしているのは間違いないでしょう。
参考資料:歴史の謎研究会『舞台裏から歴史を読む雑学で日本全史』2022年、株式会社青春出版社
画像:photoAC,Wikipedia
ページ: 1 2