「あなたと左大臣(藤原道長)様は、どういうお仲なのですか?」
赤染衛門(凰稀かなめ)に問い質され、視聴者と共に冷や汗をかいたであろうまひろ(藤式部。吉高由里子)。しかし「御方様(源倫子)を傷つけることはしないように」と釘を刺されただけですみました。
気まずさから実家に帰ってみれば、華やかな内裏に比べて大層みすぼらしく感じられ、愛情に飢えた娘の藤原賢子(梨里花)との関係もこじらせてしまいます。
その内裏では藤原彰子(見上愛)が敦成親王(あつひら)を産んだことで、敦康親王(渡邉櫂)の立場が不安定になり、藤原伊周(三浦翔平)らは気が気ではありません。
伊周に不満を訴える高階光子(兵藤公美)と源方理(阿部翔平)は何かを企んでいるようです。
そして内裏に戻ったまひろの元へ清少納言(ファーストサマーウイカ)が訪れ、開口一番「源氏の物語を読みました」と……今週も不穏が続くNHK大河ドラマ「光る君へ」第37回放送「波紋」。
気になるトピックを振り返っていきましょう!
第37放送「波紋」関連略年表
寛弘5年(1008年) まひろ39歳/道長43歳
- 11月 彰子が女房たちに『源氏物語』の冊子を作らせる
- 11月 道長が冊子に必要な紙・筆・墨などを援助する
- 11月 道長に『源氏物語』の原稿を一部盗まれる
- 11月 藤式部が里に下る(実家に帰る)
- 11月17日 彰子が内裏へ戻る
- 時期不詳 一条天皇が『源氏物語』を聞いて藤式部の漢才に感心する
- 時期不詳 左衛門の内侍が藤式部に「日本紀の御局」とあだ名をつけて言いふらす
- 12月30日 盗賊が内裏へ侵入する
⇒内匠の君と弁の内侍と3人で彰子の元へ駆けつける
⇒賊に服をはぎ取られた靱負(ゆげい)と小兵部(こひょうぶ)を保護する
⇒藤式部が兵部丞(藤原惟規)を呼ばせるが、不在
⇒彰子は靱負と小兵部に服を下賜する
寛弘6年(1009年) まひろ40歳/道長44歳
- 1月7日 藤原伊周が正二位に昇叙される
まひろも四十路ですか……ここまで長かったですね。
赤染衛門の「あえてどういう関係か聞かないけど、私が大切にお仕えしてきた主君は傷つけないで≒露骨に関係をアピールすんな喧嘩売ってんのか」というメッセージを受けて、少しは遠慮できるようになりました。
一方の藤原道長(柄本佑)はそんな事など一切構わず、(俺の)藤式部はどこだどこだ……ほか思わず野心を口走る(後述)など、もう油断しまくりです。
まひろもまひろで実家に帰れば酔っ払って上機嫌。華やかな内裏の様子ばかりベラベラと、娘の寂しさなど一顧だにしません。
都会にかぶれた田舎者が同郷人にマウントをとっているような不快さでしたね。
せめて娘の話も聞いてあげて欲しかったですね(それじゃ物語が盛り上がり?ませんが……)。