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縞模様の”シマ” は ”島”のこと!江戸庶民に人気だった縞模様は南国の「島」からもたらされた柄だった

縞模様の”シマ” は ”島”のこと!江戸庶民に人気だった縞模様は南国の「島」からもたらされた柄だった:2ページ目

縦縞が爆発的に流行るのは江戸中期。国内木綿の流通も後押しとなり、木綿縞は日常着として定着。柄の効果ですらっと細身に見えるので、脚長美人がもてはやされ、浮世絵にもばんばん描かれました。

また、江戸の「粋」にも合致し、男性にも流行ります。細い縞は軽やかで遊び人風、太い縞は力強さを表すなど、表現は∞(無限大)なところも良かったのでしょう。

歌舞伎役者も人気に拍車をかけ、4代目松本幸四郎の「高麗屋格子」や3代目尾上菊五郎の「菊五郎格子」も大流行しました。

 

西洋では異端

一方、西洋では長らく異端の象徴だったとのこと!

当時の西洋人は、奥行きのないデザインは恐怖や混乱を招く悪魔的な存在と捉えていたため、乞食や、売春婦、道化、罪人など、社会から疎外されやすい人々に課せられたものでした。

古来日本には襲(かさね)など着物を重ね合わせて直線的なラインを出したり、絵も線で輪郭を書く手法でしたので、この縞模様はすんなりと受けいられたのでは?との考察があります。

ルイ・ヴィトンのモノグラムも日本の家紋を模したといわれてしますし、定番の柄が実は異文化発祥ということが実は多いのかもしれませんね。

 

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