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お酒の神様をまつる京都・嵐山「松尾大社」酒造家に愛される神社の歴史と信仰

お酒の神様をまつる京都・嵐山「松尾大社」酒造家に愛される神社の歴史と信仰

みなさんは、お酒が好きですか?毎日晩酌を楽しむという方、特別な日に飲むという方など、さまざまだと思います。日本にはたくさんの神様がいますが、「お酒の神様」もいるということを知っていましたか?

そんなお酒の神様をまつる神社のなかで、特に有名なのが今回ご紹介する京都の「松尾大社(まつのおたいしゃ)」。全国の酒蔵家たちから厚い信仰を集めるこの神社に迫ってみたいと思います。

松尾大社とは?

松尾大社は、京都市西京区嵐山宮町にあります。701年(大宝元年)に、文武天皇の勅命によって秦忌寸都理(はたのいみきとり)が創建しました。間違えやすいのですが「松尾大社」は「まつおたいしゃ」ではなく「まつのおたいしゃ」と読みます。

有名な観光地である嵐山からそれほど遠くはなく、また京都最古級の神社のひとつとしても知られているのですが、意外にも観光客は少なく落ち着いた雰囲気です。

松尾大社が酒蔵家たちから厚い信仰を集める理由

松尾大社は、大山咋神(おおやまぐいのかみ)と市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)をまつっています。元々は、松尾山山頂にある磐座(いわくら)が昔から信仰の対象とされていましたが、その後、渡来系氏族・秦(はた)氏がこの地に移り住み、氏神として松尾大神をまつるようになりました。

秦氏は酒造りを得意としており、酒造りの技能者も多くいました。そして室町時代以降、松尾大社は「日本第一酒造神」として日本各地の酒蔵家から信仰を集めるようになります。

2ページ目 松尾大社の見どころ 〜 他にもある「お酒の神様」

 

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