日本の夏の風物詩「アサガオ」という名称の由来には”朝の容花”という意味もあった
朝顔は日本の夏の風物詩として親しまれている一年草です。奈良時代に中国から薬草として伝わりました。江戸時代には観賞用として広まりました。
中国では、牛と交換されるほど高価だったことから「牽牛花」という別名を持ち、七夕伝説とも結びついています。
江戸時代から明治時代にかけて多くの品種改良が行われ、さまざまな色や形の花が楽しめるようになりました。
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朝顔の名前の由来は、早朝に咲くことから「朝の顔」と思われることが多いですが、実際は「朝の容花(かおばな)」の意味があります。
容花とは、容姿の美しい花のことで、朝に美しい花をつけたので、次第に「朝の容花(あさのかほばな)」と呼ばれるようになりました。
かつては、キキョウやムクゲなどのことをさしていたといいます。
「朝の容花」という表現は、次第に「朝の美人」を意味する比喩表現にも使われるようになります。
奈良時代末期に成立した『万葉集』には、「高円の野辺の容花おもかげに 見えつつ妹は忘れかねつも」(高円山の野辺に咲く美しい容花のようなあなたの面影が忘れられない)」という大伴家持の歌が収められています。
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