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ピン芸人、ピンポイント、ニアピン……日本で使われるさまざまな「ピン」の語源に迫る

ピン芸人、ピンポイント、ニアピン……日本で使われるさまざまな「ピン」の語源に迫る

「彼はピン芸人として活躍している」「ピンポイントのターゲットに向けたサービスだね」「ゴルフ大会でニアピン賞を取った」など、私たちの日常会話では「ピン」がついた言葉をよく使っていますよね。

そこで、今回の記事では、「ピン」という言葉が含まれるさまざまな言葉について、その由来を探ってみたいと思います。

ぜひ、日本語のおもしろさを一緒に楽しみましょう。

ピン芸人はあの外国語が由来

コンビやトリオ、グループなどに属さず、一人で活動する芸人さん、漫談師、コメディアンなどを指す言葉が「ピン芸人」ですよね。みなさんは、なぜ「ピン」というか知っていますか?

これは、なんとポルトガル語に由来します。ポルトガル語には「pinta(発音:ピンタ)」という単語があり、これはもともと「点、小さな点」という意味。その意味が転じてカルタやさいころの「1」を指すように派生しました。

16世紀にポルトガルから日本に、現在のトランプに近いカルタが伝えられ、この言葉や意味も日本人に伝わっていったものと考えられています。

ちなみに、同じくポルトガル語の「pinta」を由来とする言葉に「ピンからキリまで」というものがあります。

このピンは「1」、キリはポルトガル語の「crus(クルス:十字架という意味)」が転訛して「キリ」となり、「10」を意味するようになったという説があります。

ただし「ピンからキリまで」については、日本語の「切り」が語源という説もあります。

2ページ目 ピンポイント、ニアピンの由来は?

 

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