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伊周・隆家兄弟の没落確定…誤解から放たれた矢が花山院に!大河ドラマ「光る君へ」5月12日放送振り返り

伊周・隆家兄弟の没落確定…誤解から放たれた矢が花山院に!大河ドラマ「光る君へ」5月12日放送振り返り:4ページ目

まひろが夢見た?科挙の現実

「宋の国では、才能さえあれば身分の壁を越えて政に参加できる」

中国大陸の歴代王朝で行われている官吏登用試験・科挙(かきょ)に憧れをもち、畏れ多くも初対面の一条天皇と藤原定子(高畑充希)に対して「夢」を語り出すまひろ。

努力しだいで誰でも活躍できる可能性がある……女性だからという理由で才知を発揮できずにいた彼女にしてみれば、夢のような世界に映ったのかも知れません。

しかし科挙の現実はそんな理想とは異なり、苛烈を極める受験競争(倍率は3,000倍近くに上ることも)のあまり精神障害や過労死、自殺にまで追い込まれる者も少なくありませんでした。

科挙制度は隋の文帝(在位:開皇元・581年~仁寿4・604年)によって導入され、その後も隋・唐・宋・金・元・明・清と歴代王朝に継承されていきます。

また朝鮮やベトナムにも類似の制度が普及し、実に6世紀末から20世紀初頭にかけて行われてきましたが、基本的に受験資格は男性にしかなかったそうです。

女性に受験資格が与えられたのは19世紀、洪秀全(こう しゅうぜん)が起こした太平天国におけるただ一度きり。

その時の試験テーマが「惟女子与小人為難養也(女性とバカは始末に負えない)」という『論語』の一節について論じさせるものだったとか。

まったく皮肉としか言いようがありませんが、もしまひろが受験していたら、どんな痛烈な論文を書き上げたでしょうね。

5ページ目 伊周の妾・藤原光子(三の君/寝殿の上)について

 

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