正直、伊周たちより地味だけど…藤原道隆の次男・藤原頼親とはどんな人物だったのか?【光る君へ】:2ページ目
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頼親の家族たち
頼親は源満仲(みつなか)の娘を妻に迎えており、男子の頼心(らいしん)を授かります。
また母親不明の頼昭(らいしょう)も授かったものの、いずれも出家しました。
恐らく中関白家の子弟として出世の見込みもなく、叔父の藤原道長から睨まれて不要な権力争いに巻き込まれないための配慮ではないでしょうか。
たとえこの子たちに野心はなかったとしても、道長が放っておかない可能性は十分にあります。
出世できないなら、せめて心安らかに暮らして欲しい。その後彼らがどんな生涯をたどったのかは分かりませんが、無事と幸せを願うばかりです。
終わりに
今回は藤原道隆の次男・藤原頼親について紹介してきました。
功遂げ名を成した偉人たちに比べれば実に地味な生涯ではありますが、左近衛中将と正四位下なら、なかなか悪くないところまで行ったのではないでしょうか。
NHK大河ドラマ「光る君へ」に頼親が登場する可能性は低いと思いますが、画面のどこかで活躍しているかも知れませんね。
※参考文献:
- 『新訂増補 国史大系 尊卑分脉 第一篇』吉川弘文館、2001年1月
- 市川久 編『近衛府補任 2』八木書店、1993年7月
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