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幕末期に日本が植民地化されなかったのはなぜ?徳川幕府の採った対策と欧米諸国の状況から読み解く

幕末期に日本が植民地化されなかったのはなぜ?徳川幕府の採った対策と欧米諸国の状況から読み解く

植民地化されなかった日本

幕末期は、日本史上稀に見る激動の時代でした。さらに世界に目を転じてみると、インドや清国をはじめとするアジア諸国が、当時は欧米諸国による植民地化の危機に直面していました。

実際、日本もアメリカをはじめとするヨーロッパの国々から不平等条約を押し付けられています。また、薩摩や長州は外国との戦争で大きな損害を受けました。

悪名高い「不平等条約」はまだマシな方だった?実はアメリカも手を焼いた徳川幕府の粘り強い交渉

二つの「不平等条約」幕末期にアメリカとの間で締結された、悪名高い日米和親条約と日米修好通商条約は、日本にとって不利な取り決めでした。関税率はアメリカに有利なように決められ、また治外法権も認められた…

しかし、こうした脅威に直面しながらも、日本は列強によって植民地化されることはありませんでした。領土の割譲も押し付けられていません。隣国を見てみると、当時の清国は列強から土地を奪われ、保護貿易策を撤廃させられるというひどい目に遭っているにもかかわらず、です。

これはなぜだったのでしょう?

2ページ目 幕府と徳川慶喜による列強対策

 

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