清少納言の夫は誰?道兼の妻のその後、独裁政治の幕開け…大河ドラマ「光る君へ」4月7日放送回振り返り:5ページ目
ききょう(清少納言)の離婚
内裏に女房として出仕したい意欲を見せる”ききょう”。夫も息子も捨て、自分のために生きたいという彼女に刺激を受けるまひろでしたが、一面その自由ぶりを羨んでいる節も見受けられました。
今後、ききょうの活躍はたくさん見られるでしょうから、今回は捨てられた?夫・橘則光(たちばなの のりみつ)について軽く触れておきましょう。
橘則光は康保2年(965年)、橘敏政(としまさ)と右近尼(うこんのあま)の間に生まれました。
母は花山天皇の乳母であったため、自身も乳兄弟として相応に扱われたものと考えられます。
しかし寛和2年(986年)に花山天皇が突如出家してしまったこと(寛和の変)から一転冷遇されたことでしょう。
長徳元年(995年)に六位蔵人として政界デビューを果たすと、のちに修理亮(すりのすけ)や左衛門尉(さゑもんのじょう)などを歴任します。
盗賊の襲撃を受けるも返り討ちにするなど武勇と胆力にすぐれた則光でしたが、風流に関することは苦手だったそうです。
気の利いたことが言えないあまり、口にワカメを詰め込んで難を逃れたエピソードが伝わっています。
才知に富んだ清少納言がそんな夫に満足できるはずもなく、一子・橘則長(のりなが)を授かるも離婚してしまったのでした。
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ただし互いの交流は続いていたようで、藤原斉信(金田哲)の家司を務めるなどしていることから、今後登場するチャンスがあるかも知れませんね。
第15回放送「おごれる者たち」
兼家の死によって幕を開けた道隆の独裁政治。天皇陛下さえ「よし」とすれば、閣僚の議論は一切くつがえすことができる悪しき前例が生まれてしまいました。
果たしてこの流れに、道長はどう立ち向かっていくのでしょうか。そして苦境のまひろはも、自分の進むべき道を信じることができるのでしょうか。
第15回放送は「おごれる者たち」、久しからずとは知りながらも、しばし苦難の季節が続くようです。
過酷な現実に立ち向かうまひろや道長たちに、今後も注目していきましょう。
トップ画像:「光る君へ」公式サイトより