女性の遺体が盗まれる!?猟奇的な事件に発展した昭和初期の「坂田山心中事件」とは?:2ページ目
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2人は発見され、そして女性の遺体が……
心中が起きたのは、1932年5月8日の夜と考えられています。翌日(5月9日)に二人の遺体は、神奈川県大磯の坂田山で、きのこを採りに来た地元の青年によって発見されました。
遺体は両親が引き取りに来るまで町内の寺で仮埋葬されることに。しかし、ここでさらなる事件が起こります。翌朝(5月10日)、寺の職員が、女性が仮埋葬された塚が掘り起こされ、彼女の遺体が盗まれていることを発見しました。
翌11日に彼女の遺体は船小屋で発見されたのですが、全裸の状態でした。この猟奇的な事件によって、さらに人々の話題を集めることとなりました。
事件がその後の社会に与えた影響
事件から1か月後、この心中を題材にし、松竹が「天国に結ぶ恋」という映画を配給しました。
映画は大ヒットし、主題歌の一フレーズも流行語になりました。また、事件後同じ場所では心中が相次いだと言われています。
いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
トップ画像 出典:松竹公式サイトより
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