1867(慶応3)年10月14日、大政奉還の上表を調停に提出し、約260年にわたって続いた江戸幕府が滅亡。江戸幕府に代わって新しく樹立された明治政府は、西欧諸国に追いつくために欧化政策を進めていきました。
江戸から明治に替わり、様々な西洋文化が導入されましたが、文明開化を象徴するものには蒸気機関車や蒸気船などが挙げられます。そして西洋文化が庶民の暮らしに浸透していくにつれて、人々の服装も大きく変化していきます。
着物から洋服、丁髷から散切頭、武士の誇りである刀を取り上げる廃刀令など、あまりにも急速な変化に戸惑いを隠せない人たちも少なくありませんでした。当時の絵師たちの風刺画からもその戸惑いの様子が伺えます。
地獄も骸骨もドタバタ!文明開化を揶揄する明治時代の強烈な風刺画たち
散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がする今年は明治維新から150年。江戸幕府に代わって新しく樹立された明治政府は、西欧諸国に追いつくために欧化政策を進めていきました。江戸から明治に替わり、様々な西…
明治時代も中頃になると、文明開化という現象も落ち着き、人々の暮らしの中に西洋文化が根付いていきました。そのころに、絵師として活躍していた水野年方(みずのとしかた)が描いたひとつの作品を紹介します。
それが「開化好男子」という作品です。