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戦に怖気づいた彰義隊…新政府軍が主導権を握り支配を盤石にした重要な戦い「上野戦争」【後編】

戦に怖気づいた彰義隊…新政府軍が主導権を握り支配を盤石にした重要な戦い「上野戦争」【後編】

寄せ集めの彰義隊

【前編】では、幕末期の知られざる最重要戦だった上野戦争と、そこで敗れた彰義隊について簡単にご紹介しました。

彰義隊があっけなく敗北…新政府軍が主導権を握り支配を盤石にした重要な戦い「上野戦争」【前編】

知名度が低い戦い日本史において、幕末の時代はエンターテイメント作品で数え切れないほど物語化されているにもかかわらず、未だによく知られていない事柄が多くあります。そのうちのひとつが、江戸城が…

【後編】では、その内容をさらに詳しく見ていきましょう。

新政府軍は、戦のプロであるはずの武士たちで結成された彰義隊を、なぜ破ることができたのでしょうか。

これについて、今までは新政府軍が用いたアームストロング砲によって彰義隊が圧倒されたからだと説明されるのが常でした。

しかしアームストロング砲はとても命中率が低く、人的被害はほとんどなかったと言われています。

彰義隊が敗北した大きな理由の一つとしては、メンバーの経験不足と士気が低かったことが挙げられます。

実は彰義隊は、全員が幕府関係者だったわけではなく、庶民も多く含まれていました。このグループは江戸でも人気が高かったことから、自ら志願した一般人もいたのです。

人数が増えること自体はいいのですが、問題は彰義隊が寄せ集めに過ぎず、彼らの中には戦の素人も多く混ざっていたということです。

2ページ目 大村益次郎の目論見

 

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