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戦に怖気づいた彰義隊…新政府軍が主導権を握り支配を盤石にした重要な戦い「上野戦争」【後編】

戦に怖気づいた彰義隊…新政府軍が主導権を握り支配を盤石にした重要な戦い「上野戦争」【後編】

上野戦争を経て江戸の町を掌握

幕府を代表する彰義隊を破ったことで、新政府軍は勢いづきます。この勢いにのって徳川家の駿河移封も公示され、江戸の庶民たちも、もう江戸幕府の時代は終わったことを悟ったことでしょう。

実際、新政府軍は既に江戸を完全に掌握していました。

このように、上野戦争は一日もかからずにあっという間に終わったこともあってか、知名度は低く歴史上もあまり重要視されていません。

歴史の本では、単なる小規模な局地戦としてしか紹介されていなかったり、教科書ではこの戦争の名前すら載っていません。

しかしここまで説明した経緯を見てみると、新政府軍が江戸の主導権を握り、支配を盤石なものにする大きなきっかけになった戦闘だったことが分かるでしょう。

参考資料:
日本史の謎検証委員会『図解 幕末 通説のウソ』2022年

 

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