邪気を祓う魔除け!?古くから神聖な食べ物とされた「小豆」はいかにしてスイーツとなったか?【後編】:3ページ目
豆の味わいへの理解
粒あん・こしあんのことはともかく、日本人が小豆あんを好んだのは文化的な理由もありそうです。
西洋のお菓子には、バニラやバター、チョコレートなどからも分かる通り、香りを重視する傾向があります。
その一方、日本人は香りよりも舌で感じる美味しさを重視する傾向があります。それで、甘みとともにアミノ酸の旨味が感じられる小豆あんを好むようになったのかも知れません。
もともと日本人は味噌・醤油・豆腐に納豆など、生まれたときから無意識のうちに「豆文化」にどっぷり漬かっています。よって私たちの舌は、豆の味わいに対する繊細な感覚を持っていると言えるでしょう。
だからこそ、小豆あんの美味しさもよく分かるのではないでしょうか。
参考資料:
角田製菓 酒まんじゅう
dressing
ダ・ヴィンチWeb