苦労を共にした妻を捨てるような男には呪いを…花山天皇の側近・藤原惟成(演 吉田亮)の生涯をたどる【光る君へ】:3ページ目
藤原惟成・基本データ
- 生 誕:天暦7年(953年)
- 死 没:永祚元年(989年)11月1日
- 両 親:父親:藤原雅材、母親:藤原中正女
- 兄 弟:惟成、藤原通頼
- 妻 妾:源満仲女、糟糠の元妻
- 子 女:藤原経方(養子)
- 主 君:円融天皇、花山天皇
- 官 位:権左中弁、正五位上
- 改 名:藤原惟賢(元服)→藤原惟成→悟妙(出家)→寂空(改号)
以上、花山天皇の側近として活躍した藤原惟成の生涯を、駆け足でたどってきました。
出家後の惟成は人が変わったように修行を重ね、高い徳を積んだそうです。
時流に乗って賢しらな立身出世を目指す俗世が虚しくなったのか、あるいは糟糠の妻を捨ててしまった後悔からか、何とも考えさせられますね。
果たしてNHK大河ドラマ「光る君へ」では、惟成がどんな悟りを開くのか、今から楽しみです。
※参考文献:
- 笠原英彦『歴代天皇総覧 皇位はどう継承されたか』中公新書、2001年11月
- 川端善明ら『新日本古典文学大系41 古事談 続古事談』岩波書店、2005年11月