機動隊も出動!死者まで出た最初期の「年末ジャンボ宝くじ」の大混乱ぶりがスゴすぎる:3ページ目
死亡者も出て予約制へ
そして次は福岡県福岡市中央区平和台です。ここでは売り場に三万人が集まり、午前4時頃に男性一名が死亡。重傷者一名と軽傷者十数名が出ました。
で、最後に長野県松本市の売り場(詳しい場所は不明)です。ここでも3,500名が集まり一名の死者が出ました。
ただ、長野県での死者は群集の混乱が原因ではありませんでした。売り場に並んでいた年配の男性が、氷点下3.5度の中で寒い寒いと言いながら脳溢血で亡くなったのです。
ともあれ大混乱だった点は他の現場と同様だったらしく、当時は警察官50名が警備に当たっていましたが、集まった人々をを鎮めることはできませんでした。
最終的には、この年の年末の宝くじの販売によって全国で二名の死亡者と25名の負傷者が出るという結果になりました。場所によっては、宝くじの販売そのものが途中で中止となったところもありました。
この全国的な大混乱を受けて、その後1977(昭和52)年から、年末ジャンボ宝くじの発売は往復はがきによる事前予約制に変更されています。この販売方式は1995(平成7)年まで続いており、この購入方法が記憶に新しい方も多いかも知れませんね。