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機動隊も出動!死者まで出た最初期の「年末ジャンボ宝くじ」の大混乱ぶりがスゴすぎる

機動隊も出動!死者まで出た最初期の「年末ジャンボ宝くじ」の大混乱ぶりがスゴすぎる

東京・大阪での混乱

特に大きな混乱があったのは、東京・大阪・福岡・長野の四か所の売り場でした。まず東京では、後楽園球場内の特設売り場で宝くじを販売することに。すると、なんと夜中の午前一時から人が並び始めて、その人数は一万人にも達したのです。

これには、宝くじを取り扱っている第一勧業銀行(現・みずほ銀行)もびっくり。並んでいる人たちに整理券を配ることにします。しかし、これによって並んでいる人たちはかえって興奮して騒ぎ始め、怒声と罵声が飛び交いました。

そして売り場のボックスが壊される騒ぎにまで発展し、しまいには機動隊400名が出動。中には、寒さをしのぐために飲酒していた人もいたというからテンションが上がっていたのかも知れません。

それでも宝くじの販売は予定通りに行われました。午前5時には群集は二万人にまで膨れ上がり、午前6時10分にくじの販売が始まると、六つあった売り場の窓口に群集が殺到。この時「順番を守れ」「何をするんだ」「馬鹿野郎」などの罵声が飛び交いました。

次に大阪です。大阪の扇町公園の特設売り場でも、東京と同じように大勢の人が集まり、夜を徹して宝くじの販売スタートを待っていました。人数は、後楽園球場をさらに上回る約三万人にも及んでいます。

この人数を受けて、販売する方もこれはまずいと思ったのか、予定時刻を繰り上げて午前3時に売り場をオープン。それでも結局大混乱となり、五名の負傷者が出ました。

3ページ目 死亡者も出て予約制へ

 

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