さすがの観察眼!?紫式部が『紫式部日記』で残した人物評がすごすぎた:2ページ目
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紫式部の親友!?「小少将の君」
紫式部には有人が少なかったともいわれていますが、最も親しくしていたのが「小少将の君(こしょうしょうのきみ)」だとされています。彼女の父親については諸説あるものの、藤原道長夫妻の姪にあたるとも言われており、その説をとると、彼女が使えていた彰子とは血縁関係になります。
そんな「小少将の君」について、『紫式部日記』では「もてなし心にくく、心ばへなども、わが心とは思ひとるかたもなきやうに物づつみをし、いと世をはぢらひ、あまり見ぐるしきまで児めい給へり」と評されています。
これは、「物腰は奥ゆかしく、性格もおとなしく自分で物事が決められないほど控えめで、ものすごく恥ずかしがり屋で子どもっぽい」という意味。
仲良くしてはいたものの、しっかり「小少将の君」の子どもっぽさにも気づいていたのですね。
特に美しくない!?「宮の内侍」
ほかにも、「宮の内侍(ないし)」については「細かに取りたててをかしげにも見えぬ(とりわけ美しくはない)」とばっさり。その後の記述できちんと性格は褒めているものの、見た目には厳しい評価があったのですね。
いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
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