室町幕府のダメ将軍?足利義政が逆らえないほどの勢力「三魔」と呼ばれた3人の側近とは?:2ページ目
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今参局(いままいりのつぼね)とは?
今参局とはあだ名のようなもので、「新参の女性」という意味があります。日本史上、この名前で呼ばれた女性は多くいますが、義政の乳母が最も有名です。
尾張守護代を先代の守護代に替えようとしたこともあるなど、大きな権力を握っていたようです。しかし同時に反感も買い、義政の正室の日野富子が死産してしまったときには、「今参局の呪詛が原因だ」と言われ、島に流されることに。その途中、彼女は自害したとされています。
烏丸資任(からすまるすけとう)とは?
烏丸資任は、義政の母・日野重子の従弟です。義政が将軍になる可能性が低かったため、子どもの頃は烏丸殿(資任の屋敷)で育てられました。
義政が急遽将軍に選ばれた際も、1459年に室町殿に移るまで、烏丸殿が将軍の御所となりました。そのため烏丸資任は義政の育ての親という意識があり、彼の発言力が高まっていきました。
有馬持家(ありまもちいえ)とは?
有馬持家は、もともとは義政の寵臣だったそうです。謎多き人物でもありますが、次第に義政にとってもやっかいな存在になっていたようです。
記録にも、有馬持家が専横的であったことは特にないことから、近年では三魔のひとりではないという説も出てきています。
いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
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