「鎌倉殿の13人」ついに牧氏の変、くすぶる余燼…第38回「時を継ぐ者」予習:4ページ目
終わりに
こうして流血は避けられ、北坂東に勢威を誇る宇都宮・小山一族は北条の軍門に下りました。
実際のところ、彼らが謀叛を起こそうとしていたかどうかはハッキリせず、どちらかと言えば時政追放に乗じて再起の芽を摘んでおきたかった(謀叛を起こすつもりはなかった)ものと考えられます。
果たしてこのエピソード、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では演じられるでしょうか。小山朝政のキャラクターがちょっと義時に対して反抗的?なので、イメージと合わないかも知れません。
もしかしたら、暴言の多い弟・長沼宗政(演:清水伸)が入れ替えられる演出も考えられます。
ずらりと居並んだ宇都宮一族60数名の坊主頭、是非とも見てみたいものですが、今後の展開に期待しましょう。
※参考文献:
- 細川重男『頼朝の武士団 鎌倉殿・御家人たちと本拠地「鎌倉」』朝日新書、2021年11月
- 山本隆志『東国における武士勢力の成立と展開 東国武士論の再構築』思文閣、2012年2月