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【考察】実朝暗殺の黒幕はまさか実衣(阿波局)?阿野時元の謀叛と『吾妻鏡』が書かない姉妹の対立【鎌倉殿の13人】

【考察】実朝暗殺の黒幕はまさか実衣(阿波局)?阿野時元の謀叛と『吾妻鏡』が書かない姉妹の対立【鎌倉殿の13人】:4ページ目

終わりに

以上、阿野時元の謀叛と、実朝をめぐる阿波局と政子の対立について紹介してきました。

実朝さえ死ねば、息子の時元にお鉢が回って来て姉を追いやり、権力を掌握できるかも知れない。そこで阿波局が公暁をそそのかし……たかどうかは今後の研究が俟たれるところです。

もちろん偶然に実朝が殺された結果として、阿波局が「じゃあウチの四郎(時元)を……」と言い出したところ、政子に「ダメ!」と拒否された(ならば挙兵を……と考えた)可能性も十分にあります。

『吾妻鏡』など史料には政子との確執や暗闘が描かれていないため、ハッキリしたことは言えないものの、描かれていないからこそNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ではそうした可能性を大胆に追求して欲しいところです。

劇中でも権力の権化となりつつある実衣(昔はのびのびしていた分、そのギャップが強烈です)が、どのように政子と対立し、時元の謀叛を煽っていくのかに注目しています。

※参考文献:

 

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