若い男と不倫の末に、夫から阿波国を奪った悪女「阿波の小少将」の恋愛劇【前編】:2ページ目
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小少将との関係も影響し、三好実休は勝瑞城内で権力を持つように。このことに危機感をおぼえた細川持隆は、1552年8月19日に三好実休の暗殺を企てます。
しかし、自身の暗殺計画を小耳に挟んだ三好実休は2000の兵を連れて、細川持隆を返り討ちに。
これは良い機会と、見性寺にて細川持隆を殺害しました。
この事件は「見性寺の乱」と呼ばれています。
見性寺の乱が起った当時、小少将は三好実休の子を身籠っていたと言われており、実はこの妊娠が見性寺の乱を引き起こした原因なのではないかという説もあるようです。
阿波国を手にした小少将と三好実休
細川持隆の死後、小少将の息子・真之が細川家の家督を継ぎましたが、実権を握ったのは三好実休。小少将は三好実休の継室となり、家中では大形殿(正室)と呼ばれ、三好実休からも寵愛を受けて幸せに暮らしました。数年間は…
後編では、細川家を巻き込みながらさらに続く小少将の破天荒な恋愛劇を紹介します。
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