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「鎌倉殿の13人」頼家&善児ロス続出、そしてがんばれ泰時…第33回放送「修善寺」振り返り

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終わりに・第34回放送「理想の結婚」

骨壺から剥がれた「一幡」の名札に動揺して「しくじった」善児。恐らく文字も知らなかったのに、一幡が手習いしている文字の形を見て覚えてしまったのでしょう。

「この時を待っていた……父の仇!……母の仇」

トウに刺されて絶命する善児。その表情は、いつかこの日が来ることを待っていたようにも見えました。あるいは一幡の元へ逝けると信じていたのかも知れません。

これまで数々の暗殺に手を染めた善児の最期は、多くの視聴者の震わせたことでしょう(何なら頼家の死よりも反響が大きかった印象)。

さて、次週放送の第34回は「理想の結婚」。サブタイトルの主人公は実朝と坊門姫と思われますが、わざわざ「理想の結婚」なんて書くくらいですから、理想とはむしろ真逆の結婚劇が見られそうです。

また、そろそろ義時に「第3の女」が現れます。彼女の名前はのえ(演:菊池凛子)、『吾妻鏡』などでは伊賀の方(伊賀氏)と呼ばれ、やがて北条政村(まさむら。義時の五男)と北条実義(さねよし。後に北条実泰、同六男)を生みました。

実朝と義時(再々婚)……次回はちょっと箸休め的な展開が予想されます。ただし例によって油断は禁物、心して見守りましょう。

※参考文献:

  • 坂井孝一『鎌倉殿と執権北条氏 義時はいかに朝廷を乗り越えたか』NHK出版、2021年9月
  • 佐藤和彦ら編『吾妻鏡事典』東京堂出版、2007年8月
 

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