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初めが肝心。学問に生涯をささげた”知の巨人” 安井息軒が私たちに教えてくれるもの

初めが肝心。学問に生涯をささげた”知の巨人” 安井息軒が私たちに教えてくれるもの

みなさんは、安井息軒(やすいそっけん)という名前を聞いたことがあるでしょうか?

日本史の中ではそれほど有名ではないかもしれませんが、実はとても大きな業績を残した人物なのです。

知の巨人として学問に人生をささげた彼は、現代を生きる私たちに何を教えてくれるのでしょうか?

安井息軒(やすいそっけん)とは?

安井息軒は、江戸時代の儒学者です。日向国宮崎郡清武郷(現在の宮崎県宮崎市)出身の飫肥藩士(おびはんし)です。

彼の業績は江戸時代の儒学の集大成とも言われ、江戸に開いた塾「三計塾(さんけいじゅく)」の門下生には陸奥宗光を始め延べ2000人もの逸材がいました。

また、ペリー来航のころには、幕府儒官という将軍直参の職にも就いています。

幼いころの病気に負けず、学問に邁進

安井息軒は、幼少のころ天然痘にかかり、顔は疱瘡痕で片目がつぶれた容貌になります。周囲から「猿が本を読む」とからかわれたこともありました。

しかし、学者である父の影響から自身も学問を志します。畑の手伝いをする際にはいつも経書(儒学の本)を持参し、17歳のときには父からもらった題で月明りを頼りに一晩で百首詠んだといいます。

2ページ目 名言「一日の計は……」の教え

 

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