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「鎌倉殿の13人」鬱回ふたたび…大姫そして蒲殿まで。第24回放送「変わらぬ人」振り返り

「鎌倉殿の13人」鬱回ふたたび…大姫そして蒲殿まで。第24回放送「変わらぬ人」振り返り:5ページ目

三浦義澄・土肥実平のこと

さて、上洛に随行して陽気に呑み騒ぐ老臣たち。義村の「北条に逆転され、その下風に立たされて悔しくないのか」という叱咤もどこ吹く風です。

三浦義澄(演:佐藤B作)にとって、時政はどこまでいっても幼馴染。時政もそう思ってくれていそうですが、もはや北条氏は時政一人で舵取りが出来ないほど大きくなっていました。

いつまで経っても変わらない人たち。それはかの義実もそうであったように、間もなく退場することを暗示しているようです。

義澄も土肥実平(演:阿南健治)も頼朝の死後間もなく後を追うように亡くなりますが、本作においてはほとんど姿を現さなくなるでしょう(義澄は13人の一人なので、顔くらいは並ぶのでしょうが)。

そしてもう名前すら出て来なくなった千葉介常胤(演:岡本信人)。気づけば彼もフェイドアウト。変わらない人たちが淘汰され、着実に世代交代が進んでいくのでした。

終わりに

他にもネタ要員の阿野全成(演:新納慎也)&実衣(演:宮澤エマ)夫婦、巴御前のお餅を盗み食いしてしばかれる和田義盛(演:横田栄司)など、ちょいちょい癒やしパートを挟みつつも、物語はじわじわとクライマックスへ。

もはや身内さえも信じられず、孤独と狂気に苛まれ続ける頼朝。その最期はもう間もなくです。

次週の第25回放送は「天が望んだ男」。相次ぐ不幸にさいなまれる頼朝、深まる北条と比企の対立。天が望んだがゆえに頂点に立った男が、とうとう天に望まれなくなってしまうのでしょうか。

次週放送も、心して見届けたいですね。

※参考文献:

  • 『NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人 後編』NHK出版、2022年6月
 

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