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「鎌倉殿の13人」鬱回ふたたび…大姫そして蒲殿まで。第24回放送「変わらぬ人」振り返り

「鎌倉殿の13人」鬱回ふたたび…大姫そして蒲殿まで。第24回放送「変わらぬ人」振り返り:2ページ目

範頼のこと

「もう、結構にございます」

頼朝に疑われ続け、心が折れてしまった範頼。そりゃ「わしを説き伏せてみよ」なんて端から信じてくれる気がない人を説得するなんて時間の無駄以外の何物でもありません。

かくして死一等を減じて修善寺に幽閉された範頼ですが、不当な扱いを憤るでもなく「少し背伸びをし過ぎたかも知れない。もともと自分が兄を助けるなんて分不相応だった」という素直さ。

そして北条時政(演:坂東彌十郎)に頼朝をよろしく頼むと伝えた範頼。本当だったら、自分が支えてあげたいと願っていたのでしょう。

どこまでも前向きな範頼は、修善寺での暮らしにも馴染んで五藤太(演:藤田健彦)たちに「次は何を作ろうか」と語りかけたところ、善児(演:梶原善)に

「甜瓜(マクワウリ)なんかいいんじゃねぇかな」

と刺されてあえなく死亡。生きる希望を持ち続けながらそれを断たれた最期に、ショックを受けた視聴者も多かったのではないでしょうか。

ちなみに、甜瓜≒瓜の花言葉には「よき便り」「誠実」などがあるそうで、これを善児の行動に照らし合わせると

「お前には『誠実』の二文字がお似合いだ」

「よい便りだ。極楽へ行けるぞ!」

……と言ったメッセージが込められていたのかも知れませんね(あるいは単に食べたかっただけの可能性も)。

3ページ目 比企尼のこと

 

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