なんと2000年も咲き続ける桜!「山高神代桜」(山梨県北杜市)が今年も元気に満開を迎えた:2ページ目
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神代桜がある實相寺と周辺の史跡
「山高神代桜」のある實相寺は、日蓮宗の寺院で総本山美延久遠寺直末のお寺です。創建は室町時代初期の1375(永和元)年にまで遡ることができます。
寺域は鎌倉時代初期の武田家一族[甲斐源氏]・一条忠頼の城館があったところとされます。忠頼が鎌倉で謀殺された後は、その子孫たちが武川衆としてこの地に住しました。
戦国時代になると、武田信玄は家臣で忠頼の末裔である蔦木越前守をして實相寺で武運長久の祈願をさせています。越前守は實相寺を菩提寺とし、その墓は今も境内に残っています。
武田家滅亡後、その家臣の多くが徳川家康に仕えました。武川衆も旗本に取り立てられる者が多く、その一人が五代将軍徳川綱吉のもとで異例の出世を遂げた柳沢吉保であったのです。
また、實相寺から車で15分ほどの場所に、武田勝頼が築いた新府城跡やその支城とも考えられる能見城跡もあります。
「山高神代桜」の鑑賞とともに、こうした武田家史跡を巡ってみるのもおすすめです。
實相寺
住所:山梨県北杜市武川町山高2763 ホームページ
新府城跡
住所:山梨県韮崎市中田町中条字城山
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