【史実と比較】「鎌倉殿の13人」北条時政、ぶん殴られて目を覚ます…?第9回「決戦前夜」振り返り:2ページ目
善児(演:梶原善)
善児「旦那様から固く申しつけられとるもんで。悪う思わんで下さい」
まるで蚊でもつぶすくらいの冷淡さで江間次郎(演:芹澤興人)を殺し、今まで仕えてきた八重姫さえも手にかけんとする仕事人・善児。
この薄気味悪さ、おどろおどろしさがたまりませんね。出来れば息絶えた江間次郎を蹴転がすくらいの残虐さを演出して欲しかったです。
危いところで三浦義村(演:山本耕史)が助けに入り、手傷を追って逃げた善児ですが、このままでは終わらないでしょう。
果たして三谷幸喜の脚本は、彼をどのように使うのでしょうか。
三浦義村(演:山本耕史)
義時「戦というのはつくづく難しいものだな」
義村「女と一緒だ。どう転ぶか見当もつかない。でも、そこが面白い」
前回の「平六~!(義時が義村に泣きつく)」に続き、義時の知恵袋として存在感を発揮する義村。
伊東祐親(演:浅野和之)と義時の対決を邪魔させまいと、和田義盛(演:横田栄司)と畠山重忠(演:中川大志)の行く手を塞ぎ
義村「あんなのでも、俺の身内なんでね(≒殺させはしない)」
と啖呵を切ったシーンにしびれたファンも多かったのではないでしょうか。
※ちなみに、祐親を捕らえるシーンについては史料に詳述がなく、これらのくだりは概ねフィクションと考えられます。
北条政子(演:小池栄子)
政子「どこの世の中に夫の前のあれを、そうと分かってそばに置いておく妻がいますか!」
一度は三浦義澄の元へ預けられることとなった八重姫のワガママを聞き、頼朝の御所に仕える打診をした義時を一蹴。
そりゃそうです。どう考えたってトラブルの火種にしかなりません。筆者が義時の立場なら、八重姫を縛り上げてでも三浦の元へ叩き込むでしょう。
しかし一度受け入れるとなったら態度を豹変。
政子「色々ありましたが、これよりは共に佐殿を支えて参りましょう。それぞれの立場で」
もちろん芝居でしょうが、ここに政子の恐ろしさを感じてしまいます。果たして頼朝と亀(演:江口のりこ)との関係を知ったら、彼女は一体どんな顔になるのでしょうか。
3ページ目 武田信義(演:八嶋智人)、上総介広常(演:佐藤浩市)