まずはこの絵を見て下さい。これは源氏が木曾義仲(きその よしなか)を討伐した宇治川の合戦が描かれています。
源氏の武者たちが先を争って宇治川を渡る様子が描かれており、特に佐々木高綱(ささき たかつな)と梶原景季(かじわらの かげすえ)の先陣争いは有名ですね。
そんな中、一人だけ川に着水しておらず、どう見ても宙に浮いている武士の姿が目を惹きます。
彼の名は大串次郎重親(おおぐしの じろうしげちか。ほか春清、安利など)。とても人間業とは思えませんが、一体どうやって飛んだのでしょうか。
(いや、絵画だからどうとでも描けるとか、そういう話ではないようです)