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東京 銀座や丸の内、日本橋…浮世絵で見て歩く華やかな明治時代の洋風建築【番外編】

東京 銀座や丸の内、日本橋…浮世絵で見て歩く華やかな明治時代の洋風建築【番外編】:3ページ目

現代に姿を現した近代国家への歩みの断片

前編から番外編に亘り巡った建物は全て取り壊され、今日その姿を目にすることはできない。しかしその断片は発見されており、当時を偲ぶことができる。

例えば、銀座煉瓦街の遺構は昭和63(1988)年に銀座八丁目の工事現場から偶然に発見され、今は東京両国の江戸東京博物館に展示されている。
鉄道開業の地・新橋駅(現 汐留駅)では当時の駅の遺構が発掘されており、同地にはブリジェンス設計の駅舎を復元した旧新橋停車場 鉄道歴史展示室ができた。鉄道繋がりだと、2020年に発掘された高輪築堤も大きな話題を呼んだ。

百数十年の時を経て現代に姿を現したその断片は、近代国家日本を目指し疾走した明治時代へと私達の思考を誘ってくれるようだ。

 

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