現在の1万円札が、2024年上半期に一新されることとなり、馴染みの深い「福沢諭吉(ふくざわゆきち)」の顔が印刷された紙幣ともいよいよお別れになります。
実は、この新旧1万円札の顔、「福沢諭吉」と「渋沢栄一(しぶさわえいいち)」は年齢差5歳。
しかも接点や共通点も多いのです。
そこでこの記事では、2人がどんな人物であったのか、また、同じ時代を生きた2人の接点や共通点についてみていきましょう。
「福沢諭吉」とは
福沢諭吉(1834年~1901年)は、幕末から明治にかけて生きた人物で、「学問のすすめ」などを執筆して世間に影響を与えた思想家です。
アメリカでの体験をもとにまとめた「西洋事情」も25万部のベストセラーとなっています。
1984年から1万円札の顔となり、2004年にデザイン変更がなされ、現代も私たちの生活で流通している紙幣のひとつです。
「渋沢栄一」とは
渋沢栄一(1840年~1931年)は、幕末から明治にかけて生きた人物で、藍の栽培や藍玉の製造をする農家に生まれたものの、明治政府の役人を経て実業家となりました。
日本で初めて銀行をつくったほか、サッポロビールや東京ガス、帝国ホテルなど、たくさんの会社づくりにかかわり、その数は約500とも言われています。
また、商業学校や大学をつくって商売人の教育にも力を注ぎ、日本の経済発展に貢献しました。
2024年からは、1万円札の顔となることが決まっています。