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戦国時代、殺された恋人の仇討ちをした悲劇の烈女・勝子の最期【後編】

戦国時代、殺された恋人の仇討ちをした悲劇の烈女・勝子の最期【後編】:3ページ目

エピローグ

勝子の死を悼んだ家康らは、彼女の義烈(ぎれつ。義によって死んだ心意気)を激賞し手厚く葬ったそうですが、要求に応じなかったことで織田家と軋轢を生じ、その後の築山殿(つきやまどの)事件に発展してしまったのかも知れません。

以上が江戸時代の逸話集『明良洪範(めいりょうこうはん)』などの伝えるところですが、人物設定などに矛盾の生じるところが多く、その史実性には疑問が残ります。

恐らく、当時起こった仇討ち事件を伝える上で、注目を集めるべく歴史的に有名な人物を当てはめた、一種の歴史物語と言ったところでしょう。

それでも大切な人を奪われた理不尽に、泣き寝入りすることなく復讐を成し遂げた勝子の心意気と、それを理解して最後まで守り抜こうとした家康たちの覚悟は、現代の私たちに深い感動を与えてくれます。

※参考文献:
保田安政『婦女必読 修身事蹟 全』目黒書店、1891年11月

 

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