江戸時代の日本の遊女とチョコレートの関係
もうすぐバレンタインですね。バレンタインには女性が男性にチョコをあげるのが常です。ではなぜ「チョコレート」なのでしょう? デパートの戦略?……その通りです!!
なーんだチョコレート業界に踊らされてただけかよ、と思ったあなた。それは間違いではなのですが、あながち騙されたわけではないのです。
というのも、チョコレートには恋を成就させる、ある秘密があるのです……
「チョコレート×恋」の関係
バレンタインにチョコとともに告白を……女性も男性も、ドキドキした経験があるのではないでしょうか? しかし、チョコレートには、バレンタインでなくてもドキドキ効果があるのです。
実は、チョコレートには『恋愛ホルモン』に似た効果があると言われています。ニューヨーク州立精神医学研究所の発表では、恋したときにドキドキさせる快楽物質「フェニルエチルアミン」に似た作用が、チョコレートを食べると起こるそうです。
「フェニルエチルアミン」は、恋愛が長期にわたったり、失恋したりすると脳からの分泌がとまるそうです。意中のひとが恋愛モードじゃなくても、チョコを食べればその気になるかも!?
また、フランスの恋多きプレイボーイたちにとっても、チョコレートは「朝の健康な儀式」として好まれていたそうです。おなじくドイツでも、美女の朝風呂は恋文とチョコレートで完結する、とあります。恋する男女にとって、チョコレートはかかせないものだったのかもしれません。
チョコレートと遊女
日本とチョコレートの関係も、恋愛が関係しています。というのも、日本ではじめてチョコレートを食べたのは長崎の遊女だと言われています。江戸中期、世界の入り口であった長崎には多くのオランダ人が出入りしていました。そのオランダ人が帰国の際、お気に入りの遊女にチョコレートをプレゼントしていたとあります。長崎の有名な色町の記録には、遊女大和路が長崎出島のオランダ人からもらった品のなかに、「しょくらあと(チョコレート)」があったと書かれています。
そもそも日本のバレンタインチョコのなりたちは、1958年。伊勢丹がはじめて「バレンタインにはチョコを」とキャンペーンをしたのが始まりと言われています。しかし、売れたのはわずか5個のみ。それからバレンタイン=チョコレートが定着するには20年ほどかかったそうです。
しかし、チョコレートと恋愛に関係があるということは、伊勢丹の主張も間違いではなかったんですね!チョコレート業界の思惑にのっとって、好きなひとと恋愛の秘薬・チョコレートを楽しんでみてはいかがですか?