さよなら!としまえん…実は敷地内に室町時代の城跡がある貴重な水と緑の遊園地【後編】:2ページ目
世界最古級の回転木馬「カルーセルエルドラド」
としまえんを代表する乗り物といえば、回転木馬「カルーセルエルドラド」です。園に訪れたことがない人でも、テレビなどで見かけたことはあるのではないでしょうか?
明治40年に作られた回転木馬
カルーセルエルドラドは、明治40年(1907)にドイツで製作されました。
見事な造形の木馬やゴンドラ、天使や女神など精巧で豪華な彫刻作品で彩られたこのカルーセルエルドラドは、ヨーロッパ各地を巡業しニューヨークの遊園地に渡ったのです。
その後、遊園地が閉鎖され倉庫に保管されていたものを、としまえんが購入。
太平洋を超えてこの地にやってきました。修復作業後1971年、再びアールヌーボー様式の豪華な装飾で彩られたカルーセルエルドラドは、人々を乗せ優雅に周り始めたのです。
機械遺産に認定
カルーセルエルドラドは、機械仕掛けの芸術的な乗り物であり、100年以上の歴史を持つ貴重な文化遺産。
2010年に「機械遺産」に認定されました。この貴重な文化財は「としまえんが閉園になってもどこかに残して欲しい」と言う多くの声が集まっています。
夜になるとライトアップされ、一際美しいカルーセルエルドラド。優雅な音楽にあわせスタートから終了までの映像をこちらで!