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トイレットペーパーがなかった昔の人って何で拭いてたの?日本トイレットペーパー前史

トイレットペーパーがなかった昔の人って何で拭いてたの?日本トイレットペーパー前史:2ページ目

仮に汚してしまった場合には、今のトイレットペーパーと同じようにお尻を拭く用途にも使用したため、糞箆(くそべら)なんていう呼び方もされていました。まあ、決して綺麗な話ではありませんが、よくよく考えれば これぞ昨今世界的トレンドワードとなっている「サスティナブル=環境破壊をせずに持続可能なこと」の実践に他なりません。

トレンド最先端が平安時代にあったとは、驚きですね。

江戸時代まで使われていた

この籌木は、長いあいだ使われ続けており、一部では江戸時代後期(近世末・19世紀)まで使用されていたのだとか。江戸時代の飛騨郡代の手紙には以下のような記述が残されているそうです。

「村方はもちろん、町中でも下層の者は便所で紙は用いず、木べらを使っています」。寒さの厳しい飛騨の地では、決して資源が豊富であったわけではなく、裕福ではない住人たちは皆、木べらで拭いていたという現状があったのです。

 

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